
犬にアイスって食べさせていいのかな?



暑いし食べさせたい気持ちはわかるんだけど、注意することがあるよ!
今回の記事では、犬にアイスを与えるリスクと安全な方法を獣医師監修のもとでわかりやすく紹介します!
「愛犬にも夏のごほうびをあげたい!」そんな飼い主さんのために、安全なアイスの選び方やおうちで簡単に作れるレシピをギュッとまとめてみたので、ぜひ参考にしてください♪
犬はアイスを食べていい?危険な症状についても解説


結論から言うと人間用のアイスは基本NG!
その理由は、原材料に犬にとって危険なものが含まれているから。
まず乳製品。
犬の中には「乳糖不耐症」の子がいて牛乳や生クリームなどに含まれる乳糖を分解できず、下痢やお腹の不調を引き起こすことがあるんです。
さらに危険なのがキシリトール。
これは人間のダイエット食品やガム、アイスにも使われている人工甘味料。
犬が少量摂取しただけでも、インスリンの過剰分泌→低血糖→最悪、命に関わるケースもあるから本当に注意が必要!
そしてチョコレート味のアイスもNG。
カカオに含まれるテオブロミンは犬にとって毒性が強く、中毒症状を起こす可能性が!
だから「ちょっとだけなら平気でしょ?」という感覚は危険なんです!



獣医さんの元には「アイスを食べたら様子がおかしい」という相談が毎年夏になると増えることもあるよ!
大切なのは「安全に」「おいしく」「無理なく」楽しめるアイスを選んであげることなんですね!
危険な成分とその症状について詳しく解説!
まずはこちらの表をごらんください。
【犬にとっての危険な成分と主な症状まとめ】
危険な成分 | 含まれる例 | 主な症状 |
---|---|---|
キシリトール | ダイエット(低糖)アイス、ガム、シュガーレスのお菓子など | 低血糖、嘔吐、けいれん、肝不全、虚脱 |
乳糖(ラクトース) | 牛乳、生クリーム、ヨーグルトなど | 下痢、腹痛、嘔吐 |
テオブロミン(チョコ) | チョコアイス | 興奮、不整脈、発作、中毒 |
人工甘味料(ソルビトール等) | 一部の加工食品 | 下痢、腹部不快感 |
高脂肪/高糖 | 濃厚アイス全般 | 膵炎・肥満リスクの増大(長期) |
犬にとって危険な成分については、複数の研究や公的機関の報告に基づいて明確にされています。
例えばASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)や日本獣医師会では、犬にキシリトールを与えると急性の低血糖や肝障害を引き起こすリスクがあると発表されています。
また、カリフォルニア大学デービス校獣医学部の論文では「乳糖不耐症は犬において一般的であり、乳製品の過剰摂取は消化器症状(下痢、嘔吐)を誘発する」と明記されています。
チョコレートに含まれるテオブロミンについては、Merck Veterinary Manual(獣医学マニュアル)でも中毒症状が広く取り上げられていて、30〜40mg/kgの摂取で軽度の症状、60mg/kg以上で重度の中毒や死に至る危険性があると記載されています。
ちなみに砂糖も要注意!
大量に摂ると肥満や糖尿病の原因になるし、虫歯にもなりやすいんです。



犬の体は人間よりずっと小さいから、少量でも強い影響を受けやすいんだよ!
だから「人間と同じもの」は基本NGと覚えておきましょう!
冷たすぎるものは胃腸トラブルに!
実はアイスの成分だけでなく、温度も犬にとっては危険なんです!
犬は私たちよりも体温が高く(平均38〜39℃)、冷たいものを急激に摂取すると胃腸に負担をかけてしまうことがあります。
特に胃腸が弱い子や、シニア犬、子犬の場合は急な温度変化で胃がびっくりしてしまい、嘔吐や下痢、腹痛を引き起こすケースがあるんです。
日本小動物獣医師会によると、冷たい飲食物が胃に入ると胃腸の働きを調節する自律神経が乱れ、消化不良や腸の動きの低下を起こすことがあるとされています。
とくにアイスのような冷たくて甘いものは、一気食いしやすいので注意!
冷たいものが一気に胃に入ることで胃の中の血管が急収縮し、血流が一時的に悪くなることで「アイス頭痛」ならぬ胃痛のような状態が引き起こされることも。
しかも犬は「冷たすぎるから食べるのをやめよう」という判断ができません。



嬉しくてガツガツ食べちゃうんだよね…!
その結果、あとでぐったりしてしまったりお腹を壊してしまったりと、飼い主も後悔する事態に…。
なので「ちょっと冷たいおやつをあげたいな」と思ったら、冷蔵庫で冷やしたフルーツや、常温に近いシャーベット風おやつなどがおすすめ。
凍らせる場合も少量を細かくしてゆっくり与える工夫をしてみてください。
犬の体調や年齢にもよりますが、「冷たさ」=夏の癒やしではなく、「冷たさ」=胃腸トラブルの原因にもなりうる、ということをぜひ覚えておいてくださいね。
犬にも安全な手作りレシピを3つご紹介


ではどうやったら安心してアイスを楽しませてあげられるのでしょうか?
そこでおすすめなのが、自分で作るor安全な市販品を選ぶという方法!
実は犬用アイスは意外と簡単に作れるんです!
しかも材料もスーパーで手に入るものばかりでOK!
例えば、ヨーグルト(無糖・無脂肪)やかぼちゃ、さつまいも、バナナなど、犬の体にやさしい食材を使えば、ひんやりして安心なおやつが完成♪
また、市販品を選ぶときも「成分表示」をちゃんとチェックすれば、安心できるアイスが見つかります。
大事なのは、「原材料」「保存料」「添加物」のチェック。



なるべく自然由来のナチュラルなものを選ぶようにしよう!
つぎにおうちで簡単に作れる犬用アイスのレシピを3つご紹介します♪
犬にも安心!手作りアイスレシピ3つをご紹介
こちらがおすすめの手作りアイスレシピ3つです。
【犬に安全な手作りアイスレシピ】
レシピ名 | 1個あたり(約10g)のカロリー | 材料 | ポイント |
---|---|---|---|
バナナとヨーグルトの簡単アイス | 8kcal | バナナ、無糖ヨーグルト | ミキサーで混ぜて凍らせるだけ!鉄分やカルシウム補給にも◎ |
さつまいもと豆乳のアイスキューブ | 12kcal | さつまいも、無調整豆乳 | 食物繊維が豊富で腹持ちも◎ おやつや食欲のない日にも |
りんごと寒天ゼリーアイス | 5kcal | りんご、寒天、水 | 水分補給とお腹の調子を整える!冷凍してシャーベット風にも |



どれもおいしそう♪
この3つのレシピは簡単で犬にとっても安心です!
つぎに詳しい作り方とポイントなどを解説していきますね!
レシピ1 バナナとヨーグルトの簡単アイス
バナナと無糖ヨーグルトを使ったこのレシピは、犬にとって安心・安全なおやつ!
バナナはカリウムや食物繊維、ビタミンB6が豊富で健康的なスナックとしてもおすすめ。



ただし、糖分が多めなので与えすぎには注意が必要!
また、ヨーグルトについては「無糖」「無脂肪」または「低脂肪」のプレーンタイプを使用するのが鉄則!
乳糖を分解する力が弱い犬もいるため、「乳糖分解済み」や「植物性ヨーグルト」を検討してもOKです。
【作り方】
バナナを1本フォークで潰してペースト状にし、無糖ヨーグルト(大さじ2〜3)と混ぜ合わせます。
混ぜたものをシリコン型や製氷皿に流し込み、冷凍庫で3〜4時間凍らせるだけ。
おやつとして1〜2個ずつ与えれば、夏の水分補給や気分転換にもぴったり♪
注意点はこちら!
- 冷たすぎると胃腸に負担がかかるため、与える前に少し常温に戻すのがおすすめ
- バナナは糖分が多めなので、与えすぎに注意(体重5kgの犬なら1日1切れ程度が目安)
- ヨーグルトは必ず無糖タイプを選び、人工甘味料(特にキシリトール)入りはNG
- 乳糖不耐症の犬には、植物性ヨーグルトや乳糖分解済みのものを使うと安心
- 初めて与える場合は1個以下から
バナナとヨーグルトという手に入りやすい食材で、愛犬に安全なおやつタイムを楽しませてあげましょう。
1個あたりのカロリー(約10gの場合)は約8kcal。
バナナはエネルギー源になりやすい糖質が豊富で、運動後や夏バテ気味の犬におすすめ。
ヨーグルトは乳酸菌で腸内環境をサポートします。
※1 出典:農林水産省「ペットの夏の暑さ対策」/日本獣医師会「ペットの食事と健康」より
レシピ2 さつまいもと豆乳のアイスキューブ
さつまいもは犬にとって栄養価が高く、食物繊維が豊富な食材。
消化にもやさしく、便通を整える作用も期待できると言われています(※参考:環境省「ペットフード安全法」)。



さつまいもと豆乳でやさしい甘みの冷たいアイスに大変身!
【作り方】
さつまいもは皮をむき、柔らかくなるまで茹でてつぶします。
冷ましたさつまいもと無調整豆乳を混ぜて、ブレンダーやスプーンでなめらかにします。
製氷皿に流し入れて、冷凍庫で凍らせれば完成!
注意点はこちら!
- 調整豆乳や豆乳飲料には砂糖や添加物が含まれていることがあるため無調整豆乳を使うこと
- さつまいもはカロリーがやや高いため与える量には注意し、肥満気味の子には小さめキューブにすると安心
- 大豆アレルギーのある犬には与えないこと
- 初めて与える場合は1個以下から
冷凍状態で与えるときは、少し室温に戻してからの方が胃腸への負担が少なくて済みます!
1個あたりのカロリー(約10gの場合)は約12kcal。
さつまいもは食物繊維とビタミンCが豊富で、便通サポートや免疫力アップに効果的。
豆乳は良質なたんぱく質を含み、毛並みや筋肉の健康維持に役立ちます。
レシピ3 りんごと寒天ゼリーアイス
りんごは水分が多く、ビタミンCや食物繊維を含んだ犬にとっても比較的安心なフルーツです。
ただし、種や芯には毒性のある成分(アミグダリン)が含まれるため、必ず取り除くことが大切。(※参考:ASPCA「Toxic and Non-Toxic Plants」)。
【作り方】
りんごの皮と芯、種を取り除いて小さく刻みます。
水と寒天を鍋に入れて加熱し、沸騰後1〜2分ほどしっかり煮溶かします。
刻んだりんごを加えて混ぜ、カップなどに入れて冷蔵庫で冷やし固めます。
固まったら冷凍庫で凍らせて、冷たいゼリーアイスとして完成!
注意点はこちら!
- 一気にたくさん食べると下痢を起こすことがあるため、小さめにカットして少量ずつ与えること
- 砂糖などの甘味料は加えないこと
- 初めて与える場合は1個以下から
寒天はゼラチンよりもしっかり固まりやすく、植物由来のためアレルギーが起こりにくいのが特徴!
1個あたりのカロリー(約10gの場合)は約5kcal。



カロリーも低いからダイエット中の子にもグッド♪
このレシピはおやつというよりは「水分補給を兼ねたひんやりデザート」としておすすめ。
夏場の熱中症対策にも役立ちます!
ペクチンも豊富で消化を助け、寒天は低カロリーで満腹感を与えるため体重管理中の犬にもぴったり。
市販のアイスの選び方!成分表を要チェック


「犬用アイス」ってペットショップやネット通販最近よく見かけますが、どれを選んでいいか迷いますよね。
実は市販アイスもでも成分をちゃんとチェックしないと、知らず知らずのうちにワンコの健康を害してしまうことも…。
特に気をつけたいのは人間用のアイスをアレンジしたような商品や、かわいさ重視で作られたSNS映え系おやつ。



見た目で判断しないことが大事だね!
甘味料や乳製品、添加物などが使われていることもあるから、選び方の基準をしっかり持っておくことが大事!
そこでここでは、市販の犬用アイスを選ぶときのチェックポイントを表にまとめました!
【市販犬用アイスを購入するときのチェック項目まとめ】
チェック項目 | 解説 | 理由 |
---|---|---|
原材料の明記 | 食材の産地や内容が細かく書かれているか。できれば国産素材が安心。 | 何が入っているか分かれば、有害な成分や犬に合わない食材を避けられるため。 |
無添加・保存料不使用 | 人工甘味料・香料・着色料・保存料が使われていないか確認。 | 人間用の添加物や保存料は犬の健康に不要で、長期的に摂取すると内臓に負担がかかる可能性があるため。 |
キシリトール不使用 | 少量でも命に関わる中毒を起こすため、絶対に避けたい成分。 | キシリトールは犬にとって強い毒性があり、少量でも低血糖や肝不全を引き起こす危険があるため。 |
乳製品の使用状況 | 乳糖不耐症の子に配慮し、「乳糖分解済み」や「乳製品不使用」のものが安心。 | 牛乳や生クリームは乳糖不耐症の犬に下痢や嘔吐を起こすことがあるため。 |
カロリー・脂質表示 | 肥満や膵炎のリスクを防ぐためにも、1個あたりのカロリーは要チェック。 | 過剰なカロリーや脂質は肥満や膵炎などのリスクを高めるため。 |
アレルゲンの記載 | 鶏肉・小麦・乳など、アレルギーを起こしやすい成分の有無が明記されているか。 | 小麦・卵・乳製品など、犬によってはアレルギー反応を起こす可能性があるため。 |
小分け・食べきり仕様 | 冷凍庫から取り出しやすく、保存しやすい小分けパックだと衛生面も安心。 | 一度に食べすぎるのを防ぎ、鮮度を保ちながら与えられるため。 |
信頼できるメーカーかどうか | ペットフード安全基準(AAFCOやペットフード安全法)に基づいて製造されているか。 | 犬の安全や品質管理を重視しているメーカーは、原材料や製造工程の安全性が高い傾向にあるため。 |
この表をもとに、次のセクションでひとつひとつ詳しく解説していきます!
市販アイスの選び方のポイントを解説!
犬用アイスを選ぶとき、まず大事なのが原材料のチェック!
パッケージの裏面に、具体的な食材名がしっかり書かれているかどうかを確認してみてください。
たとえば「野菜ペースト」じゃなくて「かぼちゃ(国産)」と明記されていたら安心度アップ!
次に注意したいのが、無添加かどうか。
保存料・香料・着色料などが使われていると、アレルギーや胃腸への刺激になることもあります。



特に人工甘味料は要注意!
中でもキシリトールは少量でも中毒症状を引き起こす危険な成分だから、絶対に含まれていないことを確認しよう!
あと、見落としがちだけど大事なのが乳製品の使い方。
犬は乳糖を分解する酵素が少ない子が多いから、乳糖分解済みとか植物性ミルク使用の商品を選ぶのが無難。
お腹を壊しやすい子は特に注意が必要です。
そして、ダイエット中の子やシニア犬にとって重要なのが、カロリーや脂質の量。
1個あたりのカロリーが高いアイスは日常的にあげると肥満の原因になるし、膵臓に負担がかかることもあるから注意。
最近は「低脂肪・低カロリー」をうたった商品も多いから、必ず栄養成分表を見てから購入しましょう。
他にも、アレルゲン(アレルギーの原因物質)の記載もチェック!
特定の食材にアレルギーがある子はもちろん、アレルギー体質の子にもできるだけシンプルな材料のアイスを選ぶことをおすすめします。
そして意外と大事なのが、保存や使いやすさ。
小分けパックや1回使い切りのタイプだと衛生面でも安心だし、与えすぎも防ぐことができます。
最後に、メーカーの信頼性も忘れずにチェック!
日本のペットフード安全法に則った商品や、海外ならAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしたものが安心。
口コミやレビューも参考になるけど、過度に評価が高すぎる場合は逆に注意が必要です。
うちの子に合う市販アイスは?チェックポイントを深掘り!
わんちゃんの性格や体質、年齢にあわせて選べるアイスもさまざま!
以下の表では「こんな子におすすめ!」という視点で、市販アイスをわかりやすく比較してみました。
【犬のおすすめタイプと市販アイス】
おすすめタイプ | 商品名 | 価格(税込) | 特徴 | 売っている場所 |
アレルギーが心配な子に | ドギーマン 犬用アイス シャーベット風 | 約298円(3個入) | 乳製品不使用・無着色・保存料不使用、果物ベースのやさしい味わい | ペットショップ、楽天など |
夏バテ気味のシニア犬に | ペティオ やさしいアイス(かぼちゃ味) | 約398円(4個入) | かぼちゃペースト入り、消化によくやわらかめ、糖分控えめ | ホームセンター、Amazonなど |
活発で運動量の多い子に | いぬぴゅーれ アイス(ヨーグルト味) | 約350円(4本入) | タンパク質・カルシウム補給に◎、ひんやり&エネルギーチャージに最適 | イオンペット、公式通販など |
小型犬・子犬に | わんこのデザートアイス りんご味 | 約420円(5個入) | 小さめサイズで食べやすい、香料・着色料不使用 | ドン・キホーテ、楽天市場 |
食欲が落ちてる子に | POCHI アイスクリーム(ミルク味) | 約580円(単品) | 食いつき抜群!自然素材と低乳糖ミルクで嗜好性と安全性のバランスが◎ | POCHI公式サイト、ペット通販 |
どの商品も、わんちゃんの健康に配慮して作られているのが特徴。



わんちゃんも飼い主さんも安心♪
暑い日のご褒美や水分補給のサポートとして、上手に取り入れてみてくださいね!
緊急時の病院に伝えるべきチェックリスト!よくある質問もご紹介


犬には人間のアイスをあげないように十分注意しよう!
そう思っていても、現実には「気づいたらペロっと舐められてた!」というハプニングは珍しくないもの。
そんなとき大事なのは慌てず、まず確認すること。
どんなアイスをどれくらいの量食べたのか、危険な成分は入っていないか…?
これらを冷静にチェックすれば、その後の対応もスムーズにできます。
逆に不安なまま時間が経ってしまうと、症状が出てからの対処が遅れる危険があります。
いざというときに慌てないためにも、頭に入れておくことをおすすめします!
緊急時の対応は?手順5つをご紹介!
まずは落ち着くことが第一!
以下の手順で順番に確認しましょう。
- 成分を確認する→パッケージを見て、犬に有害な成分がないか確認します。
- 食べた量を把握する→「ひと口だけ」なのか、「ほぼ全部」なのかで危険度が変わります。
- 症状の有無を観察する→嘔吐、下痢、ふらつき、震え、呼吸異常、元気消失などがないかチェックします。
- 危険成分入りなら即受診→少しでも危険性がある場合は、迷わず動物病院へ。
- 安全成分でも油断しない→乳製品や糖分が多いと、お腹を壊す原因になります。
もし迷ったら、「とりあえず病院に相談」が鉄則!
特にチョコレートやキシリトールなどの危険成分は、時間との勝負になることがあります。
症状が出ていなくても早めの対応が命を守ります。
診察時間外でも、夜間救急や24時間対応の動物病院を探して連絡しましょう。



「大丈夫かも」という自己判断が、一番危険!
動物病院で診察をうけるときに伝える情報リスト
病院でスムーズに診察を受けるためには、以下の情報をできるだけ正確に伝えましょう。
【緊急時動物病院に伝えるべき情報リスト】
項目 | 内容 | 理由 |
商品名・メーカー | 食べたアイスの名称と製造元。可能ならパッケージを持参。 | 成分を正確に確認でき、危険成分の有無を判断しやすくなるため。 |
食べた量 | カップ半分、棒アイス1本など具体的に。 | 摂取量によって危険度や処置内容が変わるため。 |
食べた時間 | ○時○分ごろなどできるだけ正確に。 | 摂取からの経過時間で処置の選択肢が変わるため。 |
成分表の内容 | チョコレート、キシリトール、カフェイン、ナッツなどの有無。 | 危険成分が入っていれば緊急対応が必要になるため。 |
犬の体重・年齢 | 例:5kg、3歳など。 | 体格や年齢によって中毒リスクや処置が変わるため。 |
現在の症状 | 嘔吐、下痢、震え、ふらつき、呼吸異常など。 | 症状の有無で緊急性や治療方針が変わるため。 |
既往歴・服薬中の薬 | 心臓病、腎臓病などの持病や投薬情報。 | 既往症によっては使用できない治療法があるため。 |
スマホで「食べたアイス」と「愛犬の状態」を写真や動画で記録しておくと、診察時に役立ちます。



特に症状が出始めたタイミングや変化が分かると診断がスムーズ!
よくある質問(FAQ)



Q1. バニラアイスなら少量なら大丈夫ですか?
A. 一見安全そうに思えるバニラアイスですが、基本的には与えないほうが安心です。
理由は乳製品や砂糖、脂肪分が多く含まれているため。
犬は乳糖を分解する酵素が少ないため、お腹を壊すことがあります。
また、糖分や脂質の摂取は肥満や膵炎のリスクを高めます。
もしどうしても少しだけ与えたい場合は、犬用として作られた無糖・低脂肪のアイスを選びましょう。



Q2. アイスを食べたあとに下痢をした場合、様子見でいいですか?
A. 軽い下痢で元気がある場合は、半日〜1日ほど絶食(水はOK)して様子を見ても良いことがあります。
ただし、下痢が続く・血便が出る・ぐったりするなどの症状がある場合はすぐに受診してください。
特に高齢犬や子犬は体力が落ちやすく、脱水症状になる危険があります。
「食べたアイスの種類と量」「症状が出た時間」をメモして、獣医師に伝えると診断がスムーズです。



Q3. 犬は「ラクトースフリー」のアイスなら大丈夫?
A. 乳糖のリスク回避には有効ですが、脂肪・カロリー・甘味料の問題は残ります。
与える量の管理と原材料の確認は必ず優先することが大切!
犬にアイスはNG?安全な与え方・手作りレシピ3選と市販の選び方【獣医師監修】まとめ


今回は犬にとってアイスは危険なのか?という疑問に調査をすすめ、安全な手作りレシピもご紹介しました。
一番大事なのは、「人間用のアイスはNG!」ということ。
その理由はちゃんとあって、乳製品やキシリトール、チョコレートなど犬の体には危険なものが含まれてるからだということがわかりました。
そして、この記事で紹介した安全な手作りアイスのレシピはどれも簡単で、食材も身近なものばかり。
自分で作るのが不安なときは、市販品のチェックポイント表をぜひ参考にしてみてください!
愛犬の健康を守りつつ、ひんやり幸せな時間を過ごしていきましょう♪